こんにちは、イクヤです。
ダイロンプレミアムダイでダッフルコートを染めた際、留め具の革がガビガビに硬くなってしまいました。
この革をアイテムを使って柔らかくした方法を紹介します。
ヌメ革は植物の渋に含まれる成分(タンニン)でなめしただけの皮革です。
そのためナチュラルレザーとも呼ばれ、表面加工をされていないので非常に水に弱いことで知られています。
購入したばかりのヌメ革は、革の内部にしっかりと油分を蓄えているので革特有の柔らかな手触りになるのです。
そんなヌメ革を水でジャブジャブ洗えば、内部の油分も抜け、乾燥するとガビガビになるのは当然ですね。
ガビガビなった革の写真はこちら(右が拡大です)
この革も染める前は、ベージュのヌメ革で滑らかさがありました。
しかしコートを染めた際に一緒に染まってしまい、そのまま自然乾燥したらカッチカチになってしまいました。
これが油分が抜けた状態です。
それを無理矢理、手で戻そうとしたため革が割れてこうなりました。
これはやってはいけません!!
さて、抜けてしまった油分を再度与えて革を柔らかくします。
油分が抜けたからと言って、オリーブオイルを塗りこむのは厳禁です。かえって状態を悪くするので止めてください。
実際、何がいいのかいろいろ調べました。
既にひび割れてしまった革に対しては、シリコンポリッシュなるものが良いみたいです。
直ぐに入手したかったので通販は諦め、近所を探し回りましたが同じものは売っていませんでした。
とりあえず、革に潤いを与えなければ!ということでM.モゥブレィのデリケートクリームを購入し帰宅しました。60mℓで1100円くらい。
本製品は、油と蝋の配合が少なめで、水分が主体のクリームとのこと。
早速、開封し蓋を開けると乳白色のプルプルしたゼリーのようなクリーム?です。変な匂いはありません。
最初はきれいな布に少量取って、革に馴染ませるように塗りこんでいきます。
塗ったときは、水分によって元の柔らかさを取り戻し思わず凄い!!と感動しました。
留め具は6か所あるので順番に塗り込んでいき、最初に塗ったところに戻ると水分が飛んだのか、また硬くなっています…
この作業を3~4回繰り返して様子を見ます。
(布での塗り込みが面倒になり、結局手で直接塗り込みました(笑))
翌日、塗った箇所を確認すると、やっぱりちょっと硬くなっています。
水分主体のクリームなので仕方ないですね。
これだけではダメだ。ということでオイル成分主体のクリームを探しに出かけました。
品揃えが豊富かなということでジョイフル本田に行きました。
ここは革製品っていうか革そのものを売ってたりするので期待できます!
しかし、ここにもシリコンポリッシュはありません。
仕方がないのでオイル成分主体のものを探します。
似たような感じのものがたくさんあり、どれがいいのかわかりません…
迷った挙句に値段も手ごろで効果のありそうなピュアホースオイル(馬油100%)に決めました。100mℓで1300円くらい。
これも先ほどのデリケートクリームとほぼ同じ感じでプルプルしています。変な匂いはありません。
正直、大丈夫かと心配になりましたが買ってしまったので塗るしかない!!
ってことで直接手に取り革に揉み込むように塗っていきます。
同じように6か所に3回くらい塗り込み、しばし様子をみます。
3時間後に触ってみると、まだしっとりしています。これはいけるかもー!!
そのままの状態でタンスに戻しました。
そして翌日、タンスからコートを出しドキドキしながら触ってみました。
昨日のしっとり感があるではないですかー!!
やはり動物性の革には、動物性オイルが馴染むんですね。
くどいようですが、オリーブオイルはダメですよ!(笑)
これでちょっとひと安心です。
これを実施したのが今年の3月、先日再度確認したところ革の潤いは残ってました。
革を柔らかくするってことで、いろいろ苦労しました。
シリコンポリッシュの効果は不明ですが、これを持ってなくても水分と油分をしっかり与えることで革は再生できるとわかりました。
個人的には、ミンクオイルは臭いが独特でキツイので好きではありません。
以前、ワークブーツに使いましたが好きになれませんでした。
まあ、身近に革を丸洗いするなんてことはないとは思いますが、もしもそんな状況に遭遇したら焦らずに対処しましょう!!
できるだけ早い適切な対応が、いい結果を生むはずです!
何事もやればできます(笑)